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ミュンヘン出張所活動報告 2021年2月

 1月の出張所月次祭をつとめさせていただきました。ドイツでは新型コロナの感染者数が拡大し、大変な状況となっております。厳しいロックダウンがドイツ中で実施され、老人ホーム、介護施設への訪問が禁止されるという状況で、今後さらに厳しい措置が講じられようとしています。学校は閉鎖されています。幼稚園や個人商店も同様で、食料日用品を扱うスーパー、薬局、郵便局、銀行など一部の例外を除き、実質ほとんどすべてが閉まっているという状況です。ミュンヘンにおいては、夜21時から朝5時まで外出規制が実施されています。十万人あたり一人から二百人の感染者が出た場合、居住地から十五キロまでの範囲しか移動することが許されず、しかも二人以上の人と会うことも許されません。

 現在私たちはベルリンにおりますが、それはバイエルン州の学校が少なくとも1月末まで(おそらくは4月の初旬まで)完全に閉鎖される見込みであるためです。私たちは二人とも仕事をせねばならず、セバスティアンの両親が陽子の面倒を見てくれるためです。電子メールとオンラインアプリケーションを利用したホームスクーリングも行っています。

 開始されはじめた予防接種にも大きな問題がいくつもあります。EUによって調達されるワクチンの数があまりにも少ないことと、多くの人々が予防接種を受けたがらないこと、実際にワクチンがまだ入手されていない等々の問題です。今のところ、老人ホーム、介護施設の入居者、八十歳以上の人にまず接種されることになっています。

 家にとどまることが求められていますが、それはすべての人に精神的苦痛を与えるものです。多くの人はすでに我慢の限界を超えています。私たちはそういう人たちにビデオを通じて語り掛けたり、救いの手を差し伸べる試みをしています。春になる前にまだ状況が改善されていない恐れがあります。

出張所長 荒関美智子