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ミュンヘン出張所活動報告 2021年3月

 3月の出張所月次祭をつとめさせていただきました。

 ドイツではロックダウンの中とはいえ、多少は制限が解除されはじめた状況です。学校は大部分が交代授業という形で再開し、理髪・美容院は店を開け、一部の店も時間制限付きではありますがオープンしています。とはいえ、ドイツでは英国由来の変異ウィルスが指数関数的に拡大しており、2月のようなロックダウン規制が再び始まるのでは、と危惧されています。現在ドイツではアストラゼネカ製のワクチンに関して、接種後の健康への配慮から、接種を中止してワクチンを返却べきではとの論争が盛んになされています。相変わらずドイツではワクチンが不足し、陽性陰性を見極める検査が不足しています。十分なワクチン接種がなされない限り、再びロックダウンが実施されかねない状況にあります。また、ワクチン接種率がまだそれほど高くないのは、ワクチンの有効性や副反応に関しての払拭できない懸念もあるためです。さらなる難問は、官僚体制的な予算執行のされ方と、各州がそれぞれ異なった思惑で動いているという点です。それは2021年に実施される選挙の行方を左右することになるためです。

出張所長 荒関美智子