ありがとうの心で(修養科修了生の声)

 私が修養科を志願させて頂いたのは、仕事に疲れ、自分を見つめ直そうと思ってのことです。

 人様のお役に立ちたいとの思いで資格を取り、商業デザイナーから一転、介護の仕事に就きました。そして施設で働き四年目になった頃、残業や夜勤続きで心が折れ、「きつい、しんどい」と不足を言う毎日でした。私生活でも何もやる気が起きず、このままで良いのだろうかと思う日々が続いていました。

 修養科生活では、修養科生は私一人だけでしたので不安でしたが、教理を学び、おてふりや鳴物の練習、ひのきしんも精一杯させていただきました。そして、優しいクラスの仲間達や先生方とのふれ合いの中で、今までの自分の心の持ち方、考え方を振り返り、反省することが出来ました。

 大切なのは“たんのうの心”、一番心に響き突き刺さり、私に足りない心でした。神様は、私達が出来ない事はお与えにならないのだから、どんな事も素直に、ありがたいと受け止め、喜びに変えていく心にならせて頂くように、心に力をつけなければと気づかせて頂いた三ヶ月でした。

 修養科修了後は、再び介護の仕事をさせて頂きたいと思い、現在就職活動中です。

 以前の職場で、認知症でもおじいちゃん・おばあちゃん達が、シワクシャな笑顔で、一職員でしかない私を「先生」と呼び、「ありがとう、ありがとう」と手を握りながら何度も言ってくれた事を思い出し、こちらこそありがたかったのだと感じています。今度は「こちらこそ、ありがとうございます」という気持ちで働かせて頂こうと思っています。

 いかほどにせつない事がありてもな

  をやがふんばるしよちしていよ  十五号8

 私はこのお歌が大好きになりました。しんどい時、つらい時、このお歌を思い出すでしょう。

 私が経験した三ヶ月間の修養科生活を誰かに伝え、いつかその方も「自分も修養科に行ってみたい」と思って頂けるよう、心に力を付け、日々低い心と感謝の気持ちを忘れず、良い種をまき心の成人を目指していきます。  神奈川在住 K

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コメント: 1
  • #1

    赤平まりこ (木曜日, 27 5月 2021 10:49)

    お疲れ様でした。私も介護の、お手伝いしてますが、今までのとうりかた、が、人生最後を決めるのだなと感じてます。お助け精神で頑張って下さい。