· 

2021年 9月月次祭 大教会長挨拶

 本日は秋らしい結構なお日柄をいただいて、皆さんにはそれぞれお忙しい中を、また、コロナウイルスによる影響の中をも、遠近を問わず九月の月次祭にご参拝をいただき、誠に有難うございました。また、日々は皆さんそれぞれの立場の上からお道の御用の上にご丹精を下さり、誠に有難うございます。

 はじめに、コロナウイルスの影響から一年半が過ぎる訳ですが、そして、このことから大教会の月次祭に参拝をしたくても、出来ない人がおられる状況にあります。そこで、大教会として参拝で出来ない方に何かできないかと相談をさせていただき、今月から月次祭の祭典を、ライブ中継させてもらうことに致しました。どうか、来月もライブ中継させてもらいますので、参拝出来ない方には、このライブ中継をご覧いただきながら、ご参拝していただきたいと思います。

 今月もお陰様で先月に続いて、修養科生を一名お与えいただくことができました。本当に有難く思います。このお蔭で城山からの修養科生さんが三人となり、一期生・二期生・三期生と久しぶりに揃うことになりますので、重ねて有難く思います。修養科生さんは二十代の女性の方で、奈良県おぢばよりお越しをいただきました。皆さんには、いつもお願いをしていますが、修養科生さんに親しくお声を掛けていただき、そして、修養科生さんがおぢばの修養科で、何か確かなものをいただいておぢばでお育てをいただけるよう、皆さんとご一緒に、お世話どりをさせていただきたいと思います。

 さて、先程祭文でも申し上げましたが、今月の月末二十八日から三十日までの三日間を、ようぼく実動日と位置付けて、「身近な人へ御教えを伝えよう」をテーマにして、「全教一斉にをいがけデー」が実施されます。そして、ご本部の布教部より、この度の「全教一斉にをいがけデー」は、現在のコロナウイルスの影響によって、以前のような形でつとめることが難しいことから、新たな形での「にをいがけデー」の取り組み方の提唱がありました。

 そこで、その取り組み方をお話させていただきますと、一つ目は、おさづけの取り次ぎとして、身上で悩む身近な人に、積極的におさづけを取り次がせていただきましょう。ということであります。そして、二つ目は、リーフレットを活用したにをいがけとして、日頃から繋がりのある身近な未信者(家族や友人、知人、職場の人)へのにをいがけとして、リーフレットを配らせていただこう。ということであります。三つ目は、はがきや手紙を使ったにをいがけとして、個人として繋がりのある未信者の方に、はがきや手紙を使って、手書きで神様の御教えの一端を伝えよう。ということであります。そして、四つ目は、web上の動画や音声を活用したにをいがけとして、天理教のホームページの中の「暮らしの場で教えに親しもう」にある「天理教の教えチャンネル」や、ラジオの「天理教の時間」、また、朗読動画の「神様からの宿題」などの視聴を、身近な人に勧めよう。ということであります。そして、最後は、SNS(ライン・インスタグラム・フェイスブック)などを使ったにをいがけとして、「にをいがけデー用リーフレット」の画像データを配信したり、「天理教ホームページ・はじめての方へ」や、「天理教の教えチャンネル」のURLを添付したり、未信者の方にも神様の御教えが分かるような言葉を発信させていただこう。ということであります。

 以上がにをいがけデーの新たな形の取り組み方でありますが、途中webやSNSやURLなどと、年配の方にはわかりづらいところがあったと思います。しかし、これらの取り組み方は、あくまでもこのようにつとめていただきたいという一例でありますので、もし、他に自分にできる取り組み方があるとすれば、その取り組み方をしていただいても結構かと思います。

 昨今の日本の社会状況は、コロナウイルスの感染拡大が、私達の暮らしに大きな影響を及ぼしています。そして、このようなことから、外出自粛により人との接触機会が激減をし、社会や地域のつながりは一層薄れ、自殺や引きこもりなどの社会的孤立をしている方が、たくさんおられる現状にあります。まさに時代が心の救済を求めている時だと思います。今、国内では心の病だけでなく、さまざまな身上や事情を抱え、誰かのたすけを待っている人、おたすけを必要としている人がたくさんおられると思います。前真柱様は、諭達第三号の中で、「一言のにをいがけは、人の運命を変える。それは、をやの声を聞く時、心の向きが変わるからである。」とお示し下されました。どうか、全教一斉にをいがけデー当日には、一人でも多くの方にをやの思いを伝えられるよう、自分にできるにをいがけデーにさせていただきたいと思います。

 明日は秋の霊祭をつとめさせていただきます。今日の月次祭に続いてとなりますが、ご参拝をいただきますようお願い致します。私達が今日信仰をさせていただき、結構に通らせていただけているのは、霊様のご生前中のご功績のお陰と、お力添えのお蔭であると思います。霊祭は私達お互いが、明るく陽気な教会や、明るく陽気な家庭へとならせていただくことを、お誓いさせていただくのが霊祭であると思いますので、明日の霊祭、そのような心で霊様にお礼感謝申し上げながら、厳かに心新たにしてつとめさせて頂きたいと思います。

 最後になりますが、来月の秋の大祭には、諸井世話人先生のご巡教をいただきます。この度のご巡教は、昨年の春の大祭にご巡教いただいて、以来一年と九ヶ月ぶりとなり、また、今年はじめてのご巡教ということで、長く久しぶりに世話人先生にご参拝をいただけますので、本当に有難く思います。現在のコロナウイルスの影響から、来月も参拝できにくい状況になるかも知れませんが、大教会として秋の大祭に合わせて、登参車両を出させてもらう計画をしておりますので、参拝できる方は是非このことをご利用をしてもらい、秋の大祭にご参拝をいただきたいと思います。そして、世話人先生のご講話、おぢばのお声を一人でも多くの方と聞かせてもらい、おぢばの理を頂戴して、勇みの種にさせていただきたいと思います。本日は誠に有難うございました。