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2021年 秋季大祭 大教会長挨拶

 本日は、秋が深まっていく中に結構なお日柄をいただいて、皆さんにはそれぞれお忙しい中を、また、コロナウイルスによる影響の中をも、遠近を問わず秋の大祭にご参拝をいただき、誠に有難うございました。また、日々はお道の御用の上にご丹精を下さり、誠に有難うございます。

 本日は、秋の大祭におぢばよりお忙しい中を、諸井世話人先生のご巡教をいただくことができました。この度のご巡教は、昨年春の大祭以来のことであり、長く久しぶりに、世話人先生にお入り込みをいただくことができましたので、本当に有難く思います。世話人先生のご講話おぢばのお声を皆さんとご一緒に、しっかりと聞かせていただきたいと思います。

 そして、只今、秋の大祭を諸井世話人先生のご巡教をいただいて、滞りなく結構につとめさせていただくことができました。

 秋の大祭は、親神様が教祖の身の内に入り込まれ、この道が始まった日。つまり、この道にとって大切な日でありますので、しっかりとつとめさせていただかなくてはなりません。この世界と人間をお創り下さいました親神様が、初めてこの世の表に現れて、直々に世界たすけの道をお始め下された、その元一日であります。

 今年もコロナウイルスの影響から世界中が混乱をして、混迷をした年となりました。そこで、現在おぢばでのご本部月次祭も、参拝者が限定をされてつとめられているところであります。そして、おぢばでの諸行事も、お節会の中止から始まって、夏のこどもおぢばがえり、婦人会総会、今月の青年会総会も中止となりました。このように、今まで当たり前のようにさせていただけた行事ができなかったので、何か物足りなさを感じている人も少なくないと思います。そして、改めて先人の先輩達が、作り上げ続けられてきた行事の大切さを思います。

 そこで、先人の先輩達が作り上げ続けてこられたおぢばでの諸行事について、内統領先生は昨年の秋季大祭の神殿講話で、「今の私達が行っている諸行事は、その多くが先人・先輩達、やむにやまれぬ気持から、どうすればよかろうかと思案を重ねてつくり出してきたものばかりであります。それが、時が経ち、人が入れ替わりする間に、「やりたい」ものから「やらねばならない」ものへと気持ちが変わっていってはしないかを検証するときだと、コロナは教えているのかもしれません。「やらねばならない」「あらねばならない」では、勇み心が生まれてこないような気がします。コロナの禍は「やらねばならない」「かくあらねばならない」から抜け出して、一人ひとりが自分で「今の私には何ができるのか」を考えるようにと示唆しているような気がするのであります。これまでと同じことはできないかもしれないし、人それぞれできることは違うかもしれません。それでも、一人ひとり何かができるはずです。」と、お話下さいました。

 大教会では、今年一月の春の大祭で令和五年十一月二十日に、創立百三十周年記念祭をつとめさせていただくことを、打ち出させていただきました。そして、記念祭に向かう活動方針を、過去にありがとう・現在にありがとう・未来にありがとうの心を神様におつなぎしながら、私ができるありがとうを、形にさせていただくことに致しました。そこで、現在城山につながる皆さんも、私ができるありがとうを形にさせていただこうと、勇んでつとめているところだと思います。

 私と家内のありがとうの形は、地域の為に役立たさせていただこうということで、私はうちの子供達を小学校の登校日に、毎朝指定の場所まで送らせていただくのですが、その間の往復の道のりで、タバコの吸い殻を始めとする、ゴミ拾いをさせていただいております。そして、それとまだ始めて数か月のことですが、月に一度日を決めて、きやま講の信者さんと青年さんと一緒に、半日掛けてうちの子供達が通う、小学校の草刈りなどのひのきしんをさせていただいております。そして、うちの家内も、以前よりうちの子供達が通う小学校の方からお願いをされて、定期的ではありませんが、女鳴物の三曲である琴を、小学四年生に教えています。このように、私達夫婦ありがとうの形をさせていただき、大したことは出来ていませんが、これからも地域の為に役立てるよう、途切れることなく続けさせていただきたいと思っております。 

 先程の内統領先生の話に戻りますが、内統領先生は、「一人ひとりが自分で「今の私には何ができるのか」を考えるようにお示し下され、そこで、これまでと同じことはできないかもしれないし、人それぞれできることは違うかもしれません。それでも、一人ひとり何かができるはずです。」と、このようにお話下さっていますので、私達お互いは、記念祭に向かうこの旬に私ができるありがとうの形を、更にしっかりとつとめさせていただくことを今日の秋の大祭の吉日に、城山につながる皆さんとお誓い申し上げたいと思います。

 最後になりますが、早いもので今年も残すところ二ヶ月となりました。今年のこれまでを振り返って見ると、「もっとあーすれば良かった。こーすれば良かった。」等と、お互い様に反省や後悔しているところもあったと思います。けれでも、そんな中でも自分自身で定めたことを、毎日コツコツと地道に積み重ね、やり遂げてきたこともあると思います。私達は地道な積み重ねというと、何か地味で続けるのが大変だと思ってしまいますが、しかし、この地味で続けるのが大変なことこそ、神様が大きく受け取って下さることだと思いますので、今できることを地道にコツコツと積み重ねていきたいと思います。そして、この地道な積み重ねが、来年に良い形でつなげていただけるよう先を楽しみにして、残りの二ヶ月悔いの残らないよう、精一杯つとめさせていただきたいと思います。

 この後、諸井世話人先生のご講話を頂きますので、ご静聴下さいますようお願い致します。本日は誠に有難うございました。