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2022年 4月月次祭 大教会長挨拶

 本日は春らしく穏やかなお日柄をいただいて、皆さんにはそれぞれお忙しい中を、また、コロナウイルスによる影響の大変な中をも、遠近を問わず四月の月次祭にご参拝をいただきまして、誠に有難うございました。また、日々はお道のご用の上にご丹精を下さり、誠に有難うございます。

今年も早いもので、四月も半ばを過ぎました。四月と言えば入学や進級の月ですが、お陰様でうちの娘が小学四年生息子が小学三年生に、それぞれ進級をさせていただくことができました。

 先日のことですが、うちの娘が天理教の少年会の冊子である、「リトルマガジン」の中に、カラーイラストひろばというページがあるのですが、そこにうちの娘が書いた絵が載せてあり、銅メダルをいただくことができました。親としてとても嬉しく娘を褒めてあげました。そして、その夜私がふと娘に、「パパは紗衣の父親としてメダルはもらえるかな。」と聞きましたら、「パパはメダル無し。」と言われてしまったんです。そこで、それはどうしてかと聞くと、「昨日ママと喧嘩してたから。」と、娘に痛いところを突かれてしまいました。今回うちの家内と久しぶりに喧嘩をして、大教会の中で一日だけ別居をしてしまったのですが、「夫婦喧嘩犬も食わぬ」とありますので、娘に心配を掛けぬよう夫婦仲良くさせていただきたいと、改めて思いました先日の出来事です。

 先月の二十八日には、おぢばで春の学生おぢばがえりが開催されました。城山からは高校生と大学生を含め、四名の学生さんが参加をしてくれました。そして、今月の十九日には、おぢばで婦人会総会が開催をされて、城山から婦人会の方が十二名参加をいただくことができました。このように、この度コロナウイルスの影響の大変な中でも、城山から学生さんや婦人会の方におぢばに帰ってもらうことができましたので、本当に有難く思いました。現在もコロナウイルスの影響がありますが、これからも学生会や婦人会の活動の上に、ご理解とお力添えをいただきますことをお願い致します。

 今月の二十九日には、祭文でも申し上げましたように、「全教一斉ひのきしんデー」が実施されます。ひのきしんとは皆さんもご承知の通り、親神様のご守護を身に感じて、報恩感謝の心を日々の行いに表すご恩報じの実践であります。この全教一斉ひのきしんデーは、昭和七年に始まり、今年提唱九十周年を迎えますので、この節目に一人でも多くの方に参加してもらえるよう、お声掛けをお願いします。そして、おてふりのひのきしんのお手は、おぢばに向かうお手だとお教え下さいますので、おぢばへと心一つに結ばせていただきたいと思います。

 みかぐらうたに、

  よくをわすれてひのきしん

  これがだいゝちこえとなる  十一下り四ツ

とありますように、ひのきしんデー当日には、ようぼく信者が挙って参加をし、欲を忘れて喜び一杯につとめて、陽気ぐらしの肥とさせていただきたいと思います。

 さて、城山につながる皆さんには大教会の記念祭に向かって、日々活動方針を目標にして、勇んでつとめられているところだと思います。記念祭の活動方針は、過去にありがとう・現在にありがとう・未来にありがとうの感謝の心を神様におつなぎしながら、私ができるありがとうを形にさせていただくことです。このように、この活動方針は感謝の心を持つことがキーワードであります。

 先日、あるお道の冊子を読ませていただきました。そして、その中にはある大学教授の、感謝することによって、どのような変化が見られるかという話がありました。感謝をするようになると、日常生活をポジティブに感じるようになり、運動やエクササイズに取り組む時間が増える。また、難病の方が、感謝の日記を毎日書くことによって気持ちが前向きになり、病状が良くなったという研究成果があったそうです。そして、とある企業では感謝カードというものを導入をして、その結果、感謝カードをたくさん貰った人より、感謝カードをたくさん渡した人の方が、モチベーションの向上や幸福度の高さにつながったとのことでした。 また、「身近な人に感謝の手紙を届けましょう。」という取り組みがあり、その感謝の相手はお母さんであったり、友達であったり、中にはペットに感謝する学生さんもあったりと、皆一様に「手紙を書いて本当に良かった。」と、満足そうに口にされていたそうです。そして、このような結果から感謝されることも大切ですが、それよりも、感謝することが本人にとって、非常に有意義なことだと言えるとのことでした。

 このように、感謝をさせていただくことにより気持ちが前向きになり、良い方向へとつながっていくことがわかります。それでは、私達は毎日のくらしの中で、どれだけ感謝をしてるでしょうか。私の場合は正直に言えば、些細なことから周りの人に不足をして、感謝することよりも不足の方が先に立ってしまっています。けれども、活動方針を意識して通らせていただいているお蔭で、以前より感謝する気持ちが、少しずつ増えてきたように感じています。感謝の言葉と言えば、「ありがとう。」ですが、私達は人から「ありがとう。」と言われたら、誰しも嬉しく感じることだと思います。そして、周りの人との円満な関係を築くには、感謝の心は欠かせないものだと思います。しかし、私達はありがとうの感謝の言葉を、時にはつい形だけで言ってしまうことが誰しもある訳であります。

 私達の毎日のくらしの目標は、陽気ぐらしをすることですが、陽気ぐらしとは感謝ぐらしをすることだと思います。そして、その感謝ぐらしが信仰の糧となり、優しさや思いやりへとつながっていくのではないでしょうか。ですから、小さなことでも大きく受け取って感謝をさせていただき、そして、ありがとうの感謝の言葉も、形だけでなく心から言えるように、記念祭に向かって感謝の心を大切にして、日々の歩みを進めさせていただきたいと思います。

 最後になりますが、来月の月次祭には諸井世話人先生のご巡教をいただきます。毎年年に二回ご巡教をいただいておりますが、今年最初のご巡教となります。どうか、来月の月次祭には記念祭に向かうこの旬に、世話人先生のご講話・おぢばのお声を一人でも多くの方と聞かせてもらい、旬の風を頂戴したいと思いますので、ご参拝下さいますことをくれぐれもお願いを申し上げて、本日の挨拶とさせていただきます。有難うございました。