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2022年12月月次祭 大教会長挨拶

 本日は、寒さ厳しい中にも結構なお日柄をいただいて、皆さんにはそれぞれお忙しい中と、コロナウイルスによる影響の大変な中を、遠近を問わず本年納めの月次祭にご参拝をいただきまして、誠に有難うございました。また、日々はお道のご用の上にご丹精を下さり、誠に有難うございます。

 はじめに、先月の十一日にご本部海外部勤務・馬渕江分教会の村上修徳君が、ドイツのマールブルグ大学の留学を経て、三年振りに日本に帰って来ました。そこで、その月の二十七日おぢばで、私の家族と夕食を共にさせていただき、私も久しぶりの再会でしたのでとても嬉しく、有難く思いました。久しぶりの再会のせいなのか、彼が以前より更に落ち着いて見えて、ひとまわり成長したように感じました。そして、ドイツ語もかなり上達したとのことです。

 彼は皆さんもご承知のように、以前城山の代表として一年間ドイツ留学をしたことがありましたので、今回二回目のドイツ留学となり、また、今回の留学はご本部海外部からの派遣で、三年間ということでした。三年前の秋にドイツに渡り、年が明けてすぐにコロナウイルスが発症をしましたので、留学中はコロナウイルスの影響の真っただ中にありました。それに加えて慣れない外国の地で、言葉の違いや生活習慣等の違いがあって、留学勉強といえども、大変な道中だったと思います。しかし、その大変な中でも勉強に努力を惜しむことなく、心倒さず通ってくれましたので、はるか遠いドイツの地で、大きくお育ていただけたことだと思います。そして、そうなることができた一番の支えとなってくれたのが、ミュンヘン出張所の荒関美智子さん・セバスチャンご夫妻と、娘さんのヨウコちゃんであったと、改めて感謝致します。村上君には、今回のドイツ留学での貴重な経験を心の糧に、現在の海外部のご用を通してドイツ語習得に励んでもらい、更には、城山とミュンヘン出張所の懸け橋となれるよう期待します。そして、皆さんと温かくその後押しをさせていただきたいと思います。

 今年も早師走を迎え、残すところ一週間あまりとなりました。振り返れば、今年も世界はコロナウイルスの感染症のふしを、お見せいただいた一年でした。また、教会・個人・家族の上にも、様々なふしに直面したこともあったと思います。ふしには結婚や子供の誕生、入学や進学、就職、家の新築などといった嬉しい喜びのふしも数々あります。しかし、反対に身上の患いや出直し、事情のもつれといった、辛いふしもお見せいただくことがあります。しかし、いずれのふしも、子供可愛い一条の親神様のなされることであって、その陰には、私達を一日も早くたすけあげたいとの親心がいっぱい込められていることを、私達は決して忘れてはならないと思います。今年一年間泣いたり笑ったりと、さまざまな出来事をいただいたお互いですが、けれども、親神様・教祖のお導きと、周りのたくさんの人達の支えのお蔭の上に、今日までなんとか結構にお連れ通りをいただけた、お互いであったと思います。ですから、このお蔭に深く感謝をして、来年を心晴れやかに迎えられるよう、残りの日々を大切にして通らせていただきたいと思います。

 さて、来年は立教一八六年を迎え、一月二十六日ご本部春の大祭の日から、教祖百四十年祭に向っての年祭活動がスタートします。また、来年は大教会の記念祭に向かう、三年千日の仕上げの年に当たりますので、教祖の年祭活動と同時進行となり、尊い大きな時旬を迎えることになります。そして、旬とはお道では成人の旬、たすけたすかりの旬とも聞かせていただきます。

 私達は旬に応じて、旬の食材を美味しくいただきますが、その中でもたけのこというのは、春芽吹きの季節が旬だと言われています。タケノコは漢字にすると、竹かんむりに旬と書きます。成長が早く、地面から芽が出ると十日で竹になると言われていて、そうなると堅くて食べることが出来ません。まだ地面に埋まっている時に掘り起こし、素早くアク抜きをするから美味しくいただくことができるのだそうです。このように、タケノコは漢字の通り、旬を逃すと食べられなくなる春の旬の食材です。最近はスーパーなどに、旬に関係なく一年中通して何でも店頭に並び、食べられる時代になりましたが、それでもやはり、本来の旬に頂戴する海の恵みや山の恵みが一番栄養価も高く、美味しくいただけるのだと思います。ですから、このようなことからも旬を逃さない。旬が大切な時だということがわかります。私達お互いは来年の一年間、教祖百四十年祭並びに大教会の記念祭に向かって、旬を逃さず旬を追い風にそれぞれがしっかりとつとめ、十一月二十日の記念祭の当日を、喜びいっぱいの笑顔で迎えさせていただきたいと思います。

 さて、来月の二十二日は春の大祭をつとめさせていただきます。そして、春の大祭終了後少し時間が空きますが、午後三時より本部員今村英一先生をお迎えして、教祖百四十年祭本部巡教を受けさせていただきます。どうか、来月の春の大祭を勇んでつとめ、そして、その勇み心で本部巡教を皆さんと心一つに受けさせていただきたいと思いますので、一人でも多くのご参拝をくれぐれもお願いさせていただきます。

 最後になりますが、城山につながる皆さんには今年の一年間、記念祭に向かって大教会の上に、たくさんのお力添えとご真実をいただきました。高い所からではありますが、心よりお礼申し上げます。どうか、来年も今年と同様にして、大教会の上にお力添えを下さいますことをお願い申し上げて、本日の挨拶とさせていただきます。有難うございました。