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ほっこりノートR501

我が家では、おぢばの高校に入って入学すると同時に、部活動は雅楽部と決まっています。私の独断で半ば強制的に入部。途中、運動部に変更したいと、電話で泣きながら訴えてきた娘もいましたが「腹をくくりなさい」と電話を切ったこともあります。まさに、母は鬼であります。それでも、どの子も途中で退部することなく、高校3年間は、雅楽部で基本を身に付けてくれました。

 

去年の冬、兄弟教会のT会長さんが、出直しされました。T会長さんは20数年前、うちの教会の移転神殿普請中に真実のひのきしんで、連日教会内の壁のペンキ塗りを一人で勤めてくれた会長さんでした。私たちにとっては、とても苦しく大変な時に手を差し伸べ助けてくれたT会長さん。そんな会長さんのお葬儀にうちの会長は斎官、娘二人は楽人を依頼されてお手伝いに。20数年前にお世話になった会長さんに感謝の思いを込めて、つとめさせて頂きました。

 

通夜を終え帰宅しT会長さんを偲び、談話している時のこと、会長が「少年会でT会長さんから雅楽を学ぶ機会があって、その時興味を持ち、専修科に入ったら雅楽部に入ろうと思ったんだよ」と話をしてくれました。T会長さんの真実の種をうちの会長が拾い、そして、子どもたちへと伝わりました。恩返しのつもりでつとめたお葬儀、T会長さんの熱い想いを雅楽を通して受け取り、素敵な繋がりを感じながら胸が熱くなったそんな夜でありました。

 

人、それぞれ思いや感じ方、受け取り方は色々ありますけど、熱い思いを忘れずに、このお道の素晴らしさをまずは足元から伝えられるようにつとめて行かなければと思う今日この頃であります。

 

一昨年、迷子であった私よ~、さあ一歩前へ!!!

 

 

                                             ~とろこ